（ITmedia）

 

今のコンピュータのボトルネックはCPUと記憶装置との入出力の速度ということなんだけど、量子コンピュータはそこらへんズバーンと風穴開けるようなものなんですよね。きっと。

 

いや、穴は開かないけど、穴の大きさは今のままでも、そこを通せる情報量が、今のやり方よりも格段に大量になるってこと。さらに、処理速度も上がるから、相乗効果でそのコンピュータとしての処理能力はまさに飛躍的、飛んで跳ねてどっかいってしまうくらいエライことになるってことなんですな。

 

端的に言うと、今のCPUは命令を一個ずつしか処理できない。CPUのスレッドというのは、複数の命令を並列で処理できるようにする技術だけど、あれは1つの命令を一時中断して、次の命令を処理し、それを交互に繰り返す、ということで擬似的に並列処理を実現してるんですよね。最近は物理的に複数コアを持つCPUもあって、あれは本当に並列処理してるようだけど、その場合でも対記憶装置とのスループットが問題になってくる。

 

これらの問題を一気に片付けるのが量子コンピュータのスゴイことだけど、デコヒーレンス時間の短さというのが実用上の壁になってるってことなんすね。